2017年8月11日 (金)

ブログを移行します

 ご無沙汰しています。

 今夏より、ブログをココログ「朋遊荘便り」からアメブロ「hoyuso」 に移行しました。
 半年間、ブログや活動を休止していましたが、今後は定期的な活動に加えて、特別企画などもぼちぼち発信していきますので、よろしくお願いします。

2017年3月 7日 (火)

久々に草木染めをしました

 昨年の秋以来、半年ぶりの草木染めです。

 久しぶりということもあって、今回はお子さんを含めて11名の参加者がありました。
 材料は、うこん・オリーブ・枇杷の葉・小豆・ブドウの皮とついつい欲張ってしまいましたが、参加者の意欲が伝わったのか、それぞれとてもきれいな色に染まりました。


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            左からうこん・オリーブ・枇杷の葉



 ブログでもお知らせしていたので、今回派手な帯揚げを持って来られた方もいらっしゃいました。
 その帯揚げを水に浸けていたら、色落ちしてしまい、こんな化学染料で染められたものに、やさしい草木染めは太刀打ちできるのかと心配もしましたが、とても落ち着いた色に染め上げることができました。
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 派手な色の帯揚げ                   染液に浸しているところ
 
                         真ん中(ブドウの鉄・ミョウバン媒染液で染め分け)
 
 
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      左の帯揚げはオリーブの媒染液を変えて染め分けをしたもの


 スカーフをオリーブの鉄・ミョウバン媒染で染め分けたり、絹の靴下を黄色(オリーブのミョウバン媒染)赤茶色(小豆の鉄媒染)・紫色(ブドウのミョウバン媒染)の3色に染めたり、シミのついた半襟を薄い緑(オリーブの鉄媒染)にしたり、団扇を作ったりとそれぞれが自己流の草木染めを楽しみました。
 
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               黒豆をゴムで絞った所が紫色に


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素材にとっても発色が違い、それもまた面白い。  3色の靴下とブドウで染めた半襟



 今回参加された方の中には初体験の方もおられ、草木染めの楽しさ・すばらしさを体感してもらうことができました。
 次回は夏に生藍を使っての草木染めを予定しています。藍は木綿も綺麗に染まるので、身近な材料で染めの体験ができます。
 日程等は後日お知らせしますので、是非ご参加ください。

端午の節句のお祝いに

 5月の男の子の節句の定番は、鎧兜と鯉のぼりですが、近年の住宅事情から吹き流しの大きな鯉のぼりを庭先に飾る家は少なくなりました。

 また、毎回朝に取り付け、夕方には下げるという作業にもエネルギーが要ります。
 そこで、ちょっと趣向を変えて、こんな鯉のぼりの額を飾ってみてはいかがでしょうか?
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                   黒谷和紙に描かれた登り鯉
 黒谷和紙は京都府の綾部市で平安末期から作られてきました。非常に丈夫なので、帯に織り込んで使うこともあります。
 その黒谷和紙に絞りの制作工程の下絵の型刷りの手法を用いて、制作したものです。
(下絵の型紙を作り、ポンチで穴を開けたものを型彫りといい、その穴に青花液を刷り込んだものを型刷りという)
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 下絵を型彫りしたもの             型彫りの面白さを生かして一枚の作品に
 和紙を使って絞りの作品というのは、京都の「絞り工芸館」の新たな取り組みで、日本画のような、絞りのような何とも不思議な質感のある作品に仕上がっています。
 絞り工芸館で、様々な絞りの作品の制作に専属で携わって来られた松本先生によるこの作品には、湖面に映る月と天上の太陽、その中を勢いよく登る2匹の鯉が描かれています。
 「日が昇り、そうして月が出る。このように歳月を積み重ねながら、元気に逞しく成長して欲しい」という子どもへの思いが伝わる素晴らしい構図です。
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        下絵の型刷り(本来ならば青花液を刷り込むところを金色で表現)
    
 京都の絞り工芸館には、このような「登り鯉」の作品が何点かあります。
 吹き流しの鯉のぼりに比べると、比較的お手頃な値段で購入できます。
 一点ものですし、節句が終わっても飾っておけるのも魅力です。興味のある人はぜひ、「絞り工芸館」へ

素敵なお店を紹介します。~生洲割烹 輝高~

  今回は本格的な和食のお店「輝高」の紹介です。

 山電高砂駅から徒歩圏内にあり、駐車場も数台分はあるので、とても便利です。
 ビルの一階にある入り口は、こぢんまりとしていますが、中は結構広くて、シンプルですっきりとした和風の設えです。扉を開けると、中から和装の仲居さんが出てこられて、案内をしてくださいます。
 メニューの内容は季節毎に変わるようですが、詳しいことは書かれていません。その代わり仲居さんが丁寧にお料理の説明をしてくださいます。そんな細やかな心遣いも嬉しいです。
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                     お店の入り口
 今回はミニ懐石を注文しました。
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 一品毎に丁寧に味付けされた小鉢        お刺身の盛り合わせ
 
                              茶碗蒸しのような入れ物の下にはかき氷
 
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 レンコンのすり下ろしのあんかけ            白子入りの卵豆腐
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    豆ご飯と香の物                 ミカンのシャーベットとコーヒー
 今回、まず感激したのは、味付けがそれぞれの素材を生かすように工夫されているところです。
 しかも、丁寧に出汁が取ってあるので、味がいっそう引き立ちます。
 特に白子入りの卵豆腐は今までに食べたことのない食感・おいしさでした。
 さすが、プロの技は違うと感心しながら完食しました。
 お値段は2000円前後とランチにしては若干高めですが、足を運ぶ価値のあるお店です。
 

2017年2月 2日 (木)

春の草木染めのご案内

 

春の草木染めを3月4日(土曜日)に予定しています。

 今回はヨモギ・カラスノエンドウ・玉葱の皮を染める予定です。また、この時期の枇杷の葉の、「ひょっとしたらピンク色になるかも知れない」そうなので、手に入ったらチャレンジしてみようと思っています。
 染めるものは絹が一番綺麗に染まりますが、実用性を考えて綿を染めるのも楽しいと思います。
 また、昔使っていた派手な帯揚げや帯締めを染め直すのも面白いです。
 あなたもその時にしか出会えない、草木染め(自然)の神秘をぜひ体験してみてください。
 日程等は下記の通りです。秋の草木染めの時に型染めも同時に行いました。今回も型染めをすることもできます。型染めに関しては、2016年10月6日のブログをご覧下さい。


 《春の草木染め》
    3月 4日(土)  13:00~16:30   持参するもの   エプロン
   参加費  500円(設備費・お茶代)
 
     染める布は各自ご持参ください。適当なものがなければ、こちらでも販売しています。
    草木染めの場合、絹の生地で染めると非常に綺麗に染まりますが、材料代も高くなり
   ますので、家にある布を再利用するなど工夫しましょう。
 
   会場   朋遊荘(駐車場あり)
  
   申込み方法   朋遊荘   tel/fax 079-439-6882
                    mail: faradaylab@nifty.com

2017年1月26日 (木)

八千代で豆腐作り体験ができます

  多可郡八千代で豆腐作り体験」をしてきました。

 加古川から八千代町までは車で1時間足らず。のどかな田園風景を眺めながらのドライブ。
 豆腐作り体験は「エアレーベン八千代」という施設でできます。地元の大豆を使っての本格的な豆腐作りです。
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                     施設の様子
 
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   豆乳ににがりを入れて攪拌            木綿の布を敷いて水分をとる
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  絹ごし豆腐はにがりを入れて置いておく      固まったお豆腐を切って水にさらす
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    パックに入れる作業                       完成!
 
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        合間に豆乳を湯煎して引き上げ湯葉を作り、試食
        ここで販売している「味醤油」をつけて食べると抜群の味
 
  とても美味しいお豆腐で、それだけを買いに来られるお客さんも大勢おられます。そんな お豆腐が3丁と生湯葉のお持ち帰りがついて1500円です。
  売店では1丁300円前後で販売していますので、結構良心的な価格だと思います。
 また、二階の「とうふ亭」では豆腐づくしのバイキングランチ もあります。平日だと手頃な値段で楽しめます。
 この「エアレーベン八千代」からさらに車で10分北上すると、巻き寿司で有名な「マイスター工房」にたどり着きます。地元ならではの野菜やお総菜なども販売していて、ここもおすすめスポットです。
 実はマイスター工房の巻き寿司はなかなか手に入らない人気商品ですが、ここ「エアレーベン八千代」にも少しだけ売っています。早い時間帯だったら買うことができるようです。
 ここでの豆腐作り体験に、今回で四回目ですが、豆腐作りはなかなか自分ではできないのでこのような施設があることは、本当にありがたいです。
 作りたてのあたたかい、ふわふわのお豆腐を皆さんもぜひ味わってみてください。
 

2017年1月13日 (金)

春の着付け教室のご案内

 春の着付け教室を以下の日程で実施します。

 着物は着る回数を重ねることによって、体になじんできます。
 着こなすことができるまで時間がかかりますが、定期的に講習を受講することのよって、着付けが自然と身に付いてきます。
 ぜひこの機会に着付けをマスターし、桜の季節には着物で出かけてみませんか?
 【日程】
  2月5日(日)   9:00~11:00
  3月5日(日)   9:00~11:00
 【講習の内容】
  着物の着方と帯結び(名古屋帯・袋帯)
 
 【用意するもの】

   着物用の下着(ペチコート等での代用可)・長襦袢・腰紐5本・伊達締め2本・帯板

   衿芯・帯・帯締め・帯揚げ・足袋・薄めのタオル2枚

     *用意できないものがあれば早めにお知らせいただければ、こちらで準備します。

  【参加費】

   500円   

  【申込方法】

     Faxまたはメールで、2日前までにお知らせください。

     電話の場合は留守電対応のことがあります。必ず電話番号をお伝えください。
 
   【申込先】    朋遊荘   tel/fax 079-439-6882
                    mail: faradaylab@nifty.com

2017年1月 2日 (月)

新年あけましておめでとうございます。

 

天候にも恵まれた穏やかな年明けとなりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 1月4日(木)に予定をしていました「新春カルタ大会」は、こちらの準備不足により今年度は中止となりました。申しわけありません。
 来年は開催できるように頑張りたいと思います。
 2017年の朋遊荘企画としては、定期的に開催している着付け教室・草木染め・ベーコン作りなどの他に、特別企画として「本場イギリス流アフタヌーンテの楽しみ方」「こけ玉作り」等も計画中です。
 また、1月早々には「ピザ釜」を朋遊荘の庭に作る予定です。手作りのピザを食べながら、楽しいひとときが皆さんと過ごせたらと思います。お楽しみに。
 

2016年12月 7日 (水)

貴重な醤油作り体験をさせていただきました。

 12月2日午後より、高砂のキッコーマン工場にて醤油作り体験をしてきました。

 近くに住んでいながらキッコーマン高砂工場に行くのは初めてです。
 参加者25名とは現地の駐車場にて集合することになっていたのですが、どんな駐車場かもわからないので全員がうまく合流できるか心配でした。
 しかし、当日はたくさんのスタッフの方々が駐車場からの誘導や案内などをしてくださり、心温かいおもてなし(?)を受けながら、醤油作り体験・工場見学を楽しむことができました。
 まずはキッコーマン食品についての概況説明をうかがい、その後醤油作りの製造工程をビデオにて紹介していただきました。
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           学生に戻った気分でお話を伺う参加者の皆さん
 私たち日本人にとって欠かすことのできない醤油という調味料が、醤油麹菌の力を借り、半年間の発酵・熟成を経て、あの香りや味を生み出していることを知り、改めて自然の保つ力の神秘と、先人の知恵の偉大さを感じました。
 現在1400社ある醤油会社のうちで、全生産量の27%がキッコーマンの工場で製造されているそうです。
 そんな日本を代表する醤油工場が、すぐ近くにあり見学もさせていただけることはありがたいことだとつくづく思いました。
 さて、いよいよ醤油作り体験です。昔は田舎で自家製の醤油を作っていたという話を聞き、以前から自分たちで作ってみたいと思っていたので、ワクワクしながら説明を聞きました。
 材料も行程も至ってシンプルです。水に浸した後蒸した大豆と炒って砕いた小麦を混ぜ合わせ、その中に醤油麹菌を入れ、最後に食塩水を加え温度・湿度調整をしながら、発酵熟成させていくのです。
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   大豆・小麦(白色)・醤油麹菌(緑色)を加え、ビニール袋の中で混ぜ合わせる
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  1週間後のもろみ(材料を混ぜ合わせたもの)      6ヶ月目のもろみ
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   出来上がったもろみを布でくるんで圧力をかけて濾過し、醤油を絞り出す
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         おせんべいに作りたての醤油を付けて試食
 
 本来なら半年かかる行程を、30分足らずで駆け抜けた体験でした。
 自分たちでビニール袋に入れて混ぜた材料はお持ち帰りかなと期待していたのでが、
「この菌はキッコーマン麹菌と呼ばれるオリジナルな物なので、門外不出なのです。」とのことで、残念ながらその場限りの体験となりました。その代わりにお土産にお醤油をいただきました。
 体験終了後は工場の内部の見学。機械化されている部分はあるものの、自然の力を最大限に生かした製造方法は今も昔も変わらないそうです。
 まさに醤油は「自然の恵みを原料にして、生命の力によって生み出された」最高の調味料なのです。
 キッコーマン高砂工場には売店があり、だれでも事前に連絡をしておけば、キッコーマン食品の製品を購入することができます。中には工場限定のものもあり、楽しいです。
 

2016年11月29日 (火)

オリジナルのコインケース作り

兵庫県の西部に位置するたつの市は皮革の製造販売で有名な町です。

11月12日の土曜日に、そのたつの市で皮革製造をしておられる竹本さんご夫妻ご指導の下で、皮革を使った動物とコインケースを作りました。
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                  竹本さんから作業の手順を伺う
 まずは動物の制作。

 堅い皮をさっと水にくぐらすと、全体がしんなりとしてきて変幻自在、少し指先に力を入れただけで面白いように変形します。
 簡単に変形するということは、その反面思うような形に曲がってくれないくせ者でもあって、さじ加減の難しいということです。
 皮の扱いに手こずりながら、最後にちょっと竹本さんのお手を借りて(笑い)こんな作品に仕上げることができました。
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 次はコインケースに挑戦です。
 
  コインケースの留め金を打ち付けるのも初体験で新鮮でしたが、ケースの表面に、各自がさまざまな模様を打ち付ける作業は楽しく、皆さん無心になって作業に没頭していました。
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                          模様を打ち付けているところ


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     コインケースの完成品。オリジナルの模様がかわいい。
      皮の切れ端をいただき、こんな物も作ってみました。


 革製品は完成品を買うものだと思っていましたが、このように直接手に触れて、小物を作ることで、違った革製品製作にも興味を持ちました。
 たつの市では、毎年11月の第三週の土日に「皮革祭り」が開催され、30社あまりの皮革業社と兵庫県の地場産業のお店、多くの人々で賑わいます。
 このときには皮の端切れもたくさん販売されますし、ペンケースやバックなどの制作も体験できます。
  革製品に興味を持たれた方は、来年立ち寄られてはいかがでしょうか。
 

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